Vinpok Taptek (ワイヤレス対応のメカニカルキーボード) レビュー
* Bluetooth でワイヤレスなキーボードがほしい
もともと、「FILCO」のメカニカルキーボード(赤軸)を公私ともに愛用しているのですが、新しいお仕事先が常時クリーンデスクな環境(単にきれいにすればよいのではなく、毎日退社時にディスプレイ以外を片付ける)のため、キーボードも都度片付ける必要があります……モノを飾って自己空間をつくれないのが残念な環境.
そのため、持っているキーボードがワイヤレス対応ではないため、都度、USB を抜き差しする必要があり、あまりスマートではないのですよね.
ということで、ワイヤレスなキーボードがほしく吟味します.
* クラウドファンディングしていた Taptek が気になる
FILCO 好きということもあり、コンパクトな「Majestouch MINILA Air」あたりをと考えましたが、Fn キーが組み合わせ入力となるため使い勝手から購入に踏み切れません.
結構、Fn キーを使うことが多いのですよね、それ以外はいい感じですけど.
結局、それが理由でいまいち現状環境でやりくりしていましたが、クラウドファンディングでワイヤレスなキーボードの募集があるではないですか.
それに青軸ですがメカニカルキーボードです.
キー配列も独立した Fn キーありということで、こちらの購入に踏み切りました(ごめんなさい、FILCO).
* 外観や使い勝手、などについて
まず、箱はこんな感じ、可もなく不可もなくといったところです.
いくら箱が良くても、それをメインに何か使うことはありませんし、すぐポイッですし.
付属品は USB-C / USB-A のケーブルと別途着けられるゴム足、クリーニングクロスです.
本体はコチラ、コンパクトでそれほど重くなく(540g)、モバイルにも使える……かも(iPad ユーザには良さそうです).
ただ、余すところなくキーが配置されていますので、片手で持ち上げる時の遊びがありません.
外枠を持つくらいでしょうか、でも落としそうです.
なお、色々なパターンでキー下の LED を光らせることもできます.
設定方法があるかもしれませんが、常時 LED なしにはできない感じです.
PC の電源を OFF にしてまた ON にすると、OFF 前に LED を切っていても再度点灯してしまいます.
毎回 LED を切るのは面倒ですよね(わたしは LED 不要かも).
※ 追記
LED の切り替え(全19パターン)で LED の消灯パターンにすると、PC の電源を OFF にしても再度点灯しないです.
ただし、ちょっと右上の LED キーに触れて押してしまうと、また全19パターンの LED 点灯を1つずつ切り替えて消灯にしなければならず、イライラしてしまうかも.
キーボードを固定位置で移動させないのであればあまり誤タイプすることはないでしょうが、どちらかというとモバイル用途のこのキーボード、ほぼ毎回 LED 点灯することを覚悟しましょう(仮に好きな点灯パターンがあっても、同理由から別の点灯パターンに切り替わってしまうことでしょう).
次に土台の傾斜について.
ほとんど傾斜はなく、ほぼ平の板と考えてよいでしょう(ロープロファイル型と呼ばれるみたいです).
このあたり、ノート PC のキーボードに慣れている方はいいですが、もともとデスクトップ派で FILCO や「東プレ」、「HHKB」などに慣れている方には厳しいかもしれませんね.
切り替えスイッチは写真の通りです.
Windows / Android と Mac / iOS のどちらでも OK、ケーブル接続とワイヤレス接続の切り替えもスイッチでできます.
ちなみに、わたしは Apple 製品を多用していますが、Windows デスクトップや BootCamp で Windows を起動した Mac をメインで使用していますので、キー配列は Windows にしています.
とはいえ……気分で Mac のキー配列にしたくなるかも、ということで Mac の交換キーも入手しておきました.
キーが消耗した時に交換もできますし.
では、次に使い勝手についてです.
タイピングの感じは、メカニカルな感じ(雰囲気)でノート PC のキーボード叩けるといった具合で、それと比較すると打ちやすいです.
ただ、もともと愛用している FILCO のメカニカルキーボードと比較してしまうと、やはり打ち難さがあります.
キーにゆるっとした不安定感(遊び)があるといいますか.
あくまでモバイル用途、または据え置き用途でも手軽にスマートにキーボードを扱いたいヒト向けと思います.
また、打鍵音ですが、プチプチまたはカチカチ(カタカタではない)とメカニカルな音はするものの、青軸でもそれほど大きな音は出ません.
オフィス内やノマド的な空間でもそれほど気にすることはなさそうです.
最後にキー配列による使い勝手ですが、矢印キーを多用するヒトは慣れが必要かもしれません.
Apple 純正の Magic Keyboard に近いキー配列で、それと比べれば矢印キーは使いやすいのですが(shift キーを小さくすることで矢印キーを大きく配置)……誤タイプ多めなわたしです.
なお、右側の shift キーと return キーを誤タイプすることもすごく多くなりますので、それなりに覚悟をしましょう.
* メインで使用するかは悩むところ
とりあえずフルで1日使用してみましたが、FILCO の使用と比較すると明らかに効率が落ちてしまいました.
慣れの問題もあるかもしれませんが、スコスコと高速では打ち難いですので、お仕事用にはせず、自宅やモバイル用途(たぶん持ち出しはしません)で使用しようかなと考えています.
用途や環境が合致すれば、思いの外バランスのよいキーボードといえます.
ユニークなキーボード好きな方は、ぜひご検討を.
ちなみに……別途、クラウドファンディングで募集・販売されています、「Keychron K1」キーボードを手配しましたので、そのレビューもまたしたいと思います.